今の時代業務改善ならSaaSから検討すべきです
技術はあくまで手段であるという大前提を理解する
昔とある有名なWeb系サービスのベンチャー企業の面接で、
自社でSharepointを利用した業務改善の話をしたら、
「そんなレベル(失笑)」という応対をされたことがあります。
確かに技術レベルの低い話かもしれませんが私は逆に驚いてしまいました。
喜んでくれるユーザーがいて、みんなのやる気が上がり、
人間がすべき仕事に注力できるようになる
これが最もエンジニアとして価値ある仕事だと信じています。
なぜ、Javaでゴリゴリ書く画面ならすごくてSharepointならすごくないのでしょうか。
どのくらい喜ばれたか(できたら喜ばれるだろうか)という視点よりも、
自分が難しいことをしていることへの満足に向かうエンジニアは少なくありません。
最新のテクノロジーを活用することもとても好きですし、趣味としては関心がありつつも、
現実的に果たしてそれを使うことだけが解決法なのかなと立ち止まって考える必要があります。
だからこそどういうツール、言語を用いているかというのは意味のない議論です。
よく「〇〇という言語ができます」という人や会社紹介もありますが、
それは「英語ができます」と言っているのと同じことで、
何のためのどういう英語が出来るかまではわからないので価値につながるかは疑問です。
それよりも、何のためにどういうことが考えられて、
どういう手段が適切だと考えたかを教えてくれる方が、
よっぽど課題解決の方向性としては適切だと考えています。
システムも何のためのどういうシステムなのかを明確にしなければ、
有名な基幹システムパッケージを導入して、
業務の無駄は一切無くならなかった日本企業のようになります。
そこを認識しておかなければ「結局システムは利益を生まない」とか、
「前のシステムのほうが(慣れていて)使いやすい」と言った、
目先の利益に流されてしまい、会社は停滞し続けてしまいます。
IT補助金を使うためのシステム導入は必ず失敗します
なんとなく会計事務所から提供されていたシステムをそのまま使ってはいませんか?
システム会社にいわれるがままに社内の様々なシステムを自社独自で運用していませんか?
実はビジネスによってはそれで十分良い場合もあります。
しかし、イライラや不満を抱えつつ非効率な業務が増えているのであれば何かを変える必要があります。
経済産業省の実施している「IT導入補助金」という制度をご存じの方も多いと思います。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題や、
ニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、
みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
しかし、この補助金を使うことが目的になっている経営者が多いことに驚きます。
ココロファンでは実際に社内において各種クラウドサービスを運用していますが、
それは「ありたい姿」を明確に持っているからです。
社内のエンジニアと協働しながら自社の業務フローと効率的な業務デザインを検討し、
必要な業務を可能な限り低コストで、自動化を進めています。
単なるITコンサルタントによるシステム比較だけではなく、
実際の運用をしてきた見地から見た使い勝手(UX)と長期的なコスト計算のバランスをみながら、
なるべく、低コストかつ柔軟なシステム運用実現することができるのです。
補助金ありきの経営は間違いなく「使えないシステム」を導入することになります。
使えるシステムを導入するためには、
まずは自社で経営課題を考えることができる人材を育成しなければなりません。
そうでなければ単なる流行に乗じた意味のない浪費にしかなりえません。
本格的なシステム導入には業務自体の見直しが必要です
もし、ココロファンが他の会社さんのシステム導入支援をするなら、
素直に既存のSaaSの導入から検討します。
「多くの企業の基本業務はSaaSモデルのビジネスツールを活用するだけで、
殆どが遂行可能であると実際に運用した経験から確信している」ためです。
こうしたシステム導入には必ず業務コンサルティングをともないます。
経理や人事労務の手続き一つをとってもこれまでのやり方を見直す必要があるからです。
SI(システムインテグレーター)の多くは営業と開発力に長けていますが、
実際のビジネスを知らないため不要なシステムを販売することがあります。
やはり、経営者と現場の主体性がなければ抜群に効果的な経営改革はできません。
客観的な業務フローの精査と最適な業務フローを考えるのはあくまで現場の人です。
その上で、クラウドサービスが導入可能かそうでないかを判断し、
実際に導入する場合は実務担当者に付き添いながら導入を支援するスタイルが最も良いのです。
なぜ、クラウドサービスを導入することが望ましいのか?
マネーフォワード(MF)やfreee、Smart HR、ジョブカンやKING OF TIMEなど、
経理、資金管理、人事、人材採用、労務管理、勤怠管理などのクラウドサービスは、
すでに零細企業から大手企業までの導入実績があります。
会計や税務などの資金管理、給与計算や出退勤などの労務管理・人事などは、
属人的な業務になりがちで「どのサービスが良いのかわからない」という経営者の悩みを伺います。
また、IT担当者も実際の使い勝手や運用方法はわからず現場から不評を買うこともあります。
一方で、変化しなければ生き残ることが難しい時代だからこそ、
会社の業務を見直し、誰がいなくなっても業務を滞りなくすすめるためには、
こうしたクラウドサービスを導入し、業務を標準化する必要があります。
また、嬉しいことにこうしたクラウドサービス導入の取り組みは、
結果的に社員のエラーや単純作業によるストレスを低下させます。
離職率の低下や社員のモチベーション、新事業開発のための時間的余裕を作るのです。
これが自社のフルスクラッチ開発で行った場合コストは莫大かつ、
自社での保守・運用を通した業務変革が難しくなります。
究極的には「コードを書かずに自社の業務をより円滑にする」ことが目標です。
そのためにはまずソフトウェアの設計思想と自社の目指す姿を重ねて検討する必要があります。
中小企業のためのSaaSクラウドサービス導入支援
最近、中小企業のシステムの相談を受けることが増えてきました。
正直に申し上げると、単にシステムを導入するだけであれば、
既存のサービスの多くは導入費用も安く、サポートも手厚いため、
外部からとやかく支援をする必要性は必ずしもありません。
しかし、多くの企業では「今」を乗り切るための最低限の人材で仕事を行い、
ペーパーや電話といったものを使わなければ業務が成り立たない業界も存在します。
そういった企業ではそもそも「IT導入」という考え自体がもやもやとしているんです。
そこでそうした会社のシステム部門としていろいろな社内のインフラ整備を始めとした、
社内のIT企画に協力することも増えてきました。
IT導入支援をするには最低3ヶ月の時間が必要と考えています。
導入を検討する業務を決めて、実際にどういったサービスが使えるかを検討、
その上でどれだけ費用がかかるかを計算した上で、テスト期間が必要なためです。
もちろん、場合によってはシステム導入を勧めないこともあります。
人材や業務の特性など会社によって何が適切なのかは変わってくるためです。
ただ、多くの場合なんとなく使っていたソフトウエアや業者の言いなりだった開発費用が、
従業員数や利用アカウント数で明確になりコストが低下します。
また、専門人材が必要だった業務を一人で統括することができるようになったなど、
業務全体がスリムになり、専門知識がない人材が運用ができるようになった企業もあります。
不要な業務時間を削減し、従業員が気持ちよく仕事に打ち込める形にするためにも、
業務効率や業務の見直しという観点はもちろん、
その業務を通した会社全体への営業、経営課題の解決まで統括的に見越した、
サービス導入を実現することで人件費はもちろん、従業員満足度も向上し、
離職率の低下や採用にも貢献します。
もし、ご興味がありましたらお問い合わせよりご連絡ください。