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何かやってみたいことに怖じ気ついてしまう君へ

いつかやってみたいことはすぐできなくていい

この記事を読んでいるということは「何か自分がしたいことがある」ということだと思います。
何かをするということを考えたとき人のタイプは大きく分けて4つに分けられます。

1. すぐに動ける人
2. いつかやろうと思う人
3. 何も思いつかない人

世の中の99%の人は2か3に当てはまります。

すぐに動けるという人は極めて稀でそういう人はこの記事を読んでいませんね。
(すぐ動くと思っているのにこの記事を読んでいるなら意外とすぐ動けてないということです)

3の何かをしようと思うけれど何も思いつかない人も結構います。
「趣味 見つけ方」とか検索しているような人です。

そういう人には「無理して何かをしようと思う必要はまったくないよ」と伝えます。
生きることに意味を見出すのは自分であって与えられるものではないからです。

寝たければ寝てるんです。
大の字になっていつもは決して寝ないような場所で寝てみましょう。
食べたければ食べるんです。
とことん食べて、新しいお店を開拓しましょう。

そんなことをやっているうちに自然と湧いてくるかもしれません。
湧いてこなくても食べて寝てるだけでその達人にはなれます。
いつか、「よい寝方、悪い食べ方」みたいな本を書けるかもしれません。
それで良いんじゃないでしょうか。ホントに。

今回は2の人って多いんじゃないかなと思って書いています。
つまりやってみたいことを「いつかやろうと思う人」向けのお話です。

やってみたいことはなぜすぐできないのか?

実は「やってみたいこと」ってすぐできないことが多いんです。

何でかというと、多かれ少なかれ今の自分が「いいなぁ」と思うことっていうのは、
「今はできない」「できていない」からこそ憧れるものだからです。

「フランスに行きたい」、「料理を学びたい」、「留学したい」
「いい会社にはいりたい」、「仕事中に遊びたい」、「授業中に寝たい」

当たり前に思うかもしれませんが「やってみたいこと」というのは、
その人がなんとかすれば実現できるものしか思い浮かびません。

「ウルトラマンになりたい」というやってみたいことは子供ならありますが、
大人には絶対になれないことが分かっているので思い浮かびません。

「ナタリー・ポートマンと結婚したい」というのは、
「それくらい好き」という意味では言いますが、
おそらくほとんどの人は本当に結婚したいとは思ってないでしょう。

やってみたいことは実は自分がどうにかすればできることで、
今すぐできないからこそやってみたくなるのです。

それ自体は全然自然なことですから、
やってみたいことがあるのに「すぐできない」からと言って卑下する必要はまったくないのです。

やってみたいことがやってやることに変わる瞬間

さて、やってみたいことはたくさん思い浮かんだとしても、
実際にそれが実現するかどうかということを考えたとき、何が必要でしょうか。

必ず「転換点(Tipping-point)」があると考えています。

転換点とは「やってみたいことが、やってやると思うこと」に変わる瞬間です。

実は今自分が持っている「やってみたいこと」を実現するためには、
必ずそれを実現するための準備としての必要条件があるのです。

例えば、私は大学生の頃に「中国に留学したい」という思いがありました。
でも、自分の成績は良くなく交換留学の枠など到底取れないと思って申請すらしませんでした。

しかし、中国語は出来るようになりたかったので、
中国人の先生の少人数レッスンを受けに行きました。
このままの流れで行けば「中国語ができるようになる」わけですが、違います。

その中国語会話の授業の最後に中国語スピーチをするのですが、
一生懸命考えたスピーチをしていたら、先生がバカにするように笑ったのです。

しかも、その部分を繰り返して隣の先生と一緒に笑いました。
こちらはなんで笑われたのかわからず、
悲しく思いながら笑いが止むのを待つしかありませんでした。

その時、こう思ったんです。「絶対にこの人達より喋れるようになってやる」と。
今思えばその時、自分の「中国に留学したいというやってみたいことは、やってやること」に変わりました。
それに中国の名門大学で勉強すれば、絶対に馬鹿にされないと思いました。

その後、プログラムを探して勉強して合格しました。
実はそのときは、笑われたことなどすぐ忘れてしまったのですが、
結果としてその通りになることができたのは、あの悔しさが必要だったのだと思います。

今思えば、こんなモチベーションはネガティブで良くないものだったかもしれません。
それでも自分がやってみたいことが「やってやること」に変わりました。
だから、今では自分の中国語を笑った先生には転換点を与えてくれたことに感謝しています

自分の転換点がどこにあるのかを探してみよう

どんな人も基本的には負けず嫌いなのだと思います。

人を見下してくる人に「イラッと」するのも、その人を評価しようとしてしまう自分の心の働きです。
それに自己評価があまり高くないと、「そう、この人っぽいな」と思うこともできず、
なにか自分が気にしていることを言われると反発してしまうのです。
こういった性格は友達や家族から言われることはありません。

自分も「なんとなくそうかもしれない」とは思っていたものの、
転換点を振り返ったときに初めて気づきました。

あなたの場合、自分はどんな人間ですか?
友人からは「性格がきつい」とか言われていたとしても、
実はものすごく勉強家だったり人一倍人の目線を気にしてたりしませんか?

こうした、性格は強みでもあり弱みにもなります。
どういう状況が自分を奮い立たせるのか、それはもしかすると多くはネガティブな感情かもしれません。
そのエネルギーをなかったことにするよりも、別の方法で発散させてください。

そうは言っても、人にぶつけたりやり返してはいけません。
悔しい思いをしたらその人にやり返すのではなく、
本当に自分がやってみたいことを達成するために使うのです。

良くあるのは「相手と肩を並べたい」「相手に勝ちたい」という思いから、
本当は自分にとって重要でないものに取り組んでしまうことです。

「友達が結婚したから自分もしたいと思った」、
「近所の人がフェラーリを購入したから自分も買う」みたいな話です。

冷静に見るとバカみたいに思うかもしれませんが、
意外とみんな大人になってもこういったことで張り合ってます。
これは転換点でもなんでもなく、ただの憎しみ合いと自己顕示欲のなせる業ですから、
みなさん気をつけてくださいね。

転換点はいろんな刺激から生まれる

何かをやってみたいと思えたらもう一歩目を踏み出しています。

あとは自分の転換点を超えるエネルギーを見つけること。
まだ、何もしたくないのであれば無理にする必要はまったくありません。

そのうち転換点を超えるエネルギーが自然と湧き出してきます。
思いがけないところから転換点が生まれて、やってみたいことがやってやることに変わります。
もし一人で考えていて、悶々としてしまうのであればそれ以上やってもほとんど何も生まれませんが、
いろんな人や場所から刺激を受けることで新しいパスが生まれるはずです。

アレックス・バナヤンの『サードドア』というベストセラー本があります。
私はまだ読んではいないのですが、キャリアを踏み出すときの一歩目を分解すると、
必ずどの成功者も転換点を経て行動に移行しているはずなのです。

サードドアは裏口っぽい響きがありますが、決して後ろめたいことではありません。
自分にとってのサードドアがどこにあるのかは必ずしも成功者と同じではないからです。

さて、やってみたいからやってやることに切り替わるという転換点が成功者にもちゃんとあるのか、
ちょっと僕も『サードドア』を読んで検証してみないといけませんね。

 

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