みなさん、こんにちは。
今回は「Pythonを使うのにAnaconda Navigatorをインストールする必要があるか?」
という疑問にお答えします。
今回の対象者は以下のとおりです。
- 黒い画面にコマンドを打つことになれてない
- CUI(黒い画面)から見て自分の位置や作業フォルダがどこかわからない
- Web開発というより機械学習に関心がある
- データサイエンスをやってみたい
- Udemy等のビデオを見ながらやってみたい
Anaconda自体が数年前使っていたときpipと相性が悪かった印象がありましたが、
現在(2020年11月11日時点)はまたAnacondaの仮想環境上でWeb開発もデータサイエンスもしています。
結論から言えば「最初は使ったほうが良い」と考えています。
良いところ:jupyter notebookをGUIで起動できる
機械学習に関心があるという人がPythonが良いらしいという話を聞いて、
実際にPythonをインストールしてみてから途方に暮れるのはよくあることです。
プログラミングというのは流行語のようなものですが、
実際にプログラミングをする前に準備するのがものすごく大変だからです。
最近はそれでもだいぶ楽になりましたが、
結局はターミナル(黒い画面)から呪文を打ち込む必要が少しあったり、
単にコピペしただけだと自分のユーザー名じゃなかったりして、
うまく動かなくなるということはもう何回もやってきました。
それでいて、玄人はなにかとバージョン管理をしたがるものですから、
pyenvだとかなんとかインストールさせられてもは何をしているかわからなくなるのです。
Anacondaも例にもれずその一派と言えるのですが、
Anacondaが優しいと少しだけ思えるのはGUIを使うAnaconda Navigatorがあることです。
これを使うと良いのは例えばブラウザ上でPythonのコードを試せる、
jupyter notebookというツール(ライブラリなのか?)をワンクリックで開けます。
科学技術計算とか機械学習など統計を使うような用途では、
統計量を算出したり、グラフにしてみたりすぐできたほうが便利なので、
こういうツールがよく使われます。
また、自動で保存してくれたり視覚的にもわかりやすいのでかっこいいです。
良いところ:仮想環境をいくつ持っているかすぐわかる
別に仮想環境をいくつも作ったほうが良いということではありませんよ。
単純にGUI上でどんな仮想環境を作ったかを確認できるということです。
例えばCUI(コンソール、コマンドライン、通称黒い画面)で、
Anacondaの開発環境がどんなものを作ったっけ?と思うと以下のコマンドが必要です。
$ conda info -e
# conda environments:
#
base /Users/linda/opt/anaconda3
DataScience /Users/linda/opt/anaconda3/envs/DataScience
django * /Users/linda/opt/anaconda3/envs/django
別にこれくらい躊躇なく覚えられるという人はCUIで十分です。
つまり、Anaconda Navigatorをインストールする必要は必ずしもありません。
しかし、GUIの方がやっぱり見やすいと感じます。
特にAnaconda Navigatorの場合はそのツールがどういうものかという、
ちょっとしたコメントが書いてあったりするので便利です。
悪いところ:ローカルの容量をそれなりに食う
Anaconda自体がかなりヘビーなパッケージとなっていますが、
Anaconda Navigatorだけで確か500メガバイト位あります。
(Minicondaというミニマイズなものも出ています)
つまりそれだけシステムの容量を使ってしまいます。
仮想環境系のツールはだいたい容量を使ってしまうので、
あまりいろいろなものをインストールすると僕みたいに困ります。
使わないツールは消していきましょう。
悪いところ:環境構築をGUIに頼ると後々困る
未だに環境構築はCUIを使ったコマンド入力が基本的な方法です。
つまり、AnacondaとPythonの環境構築が無事できたとして、
その使い方だけ習熟していれば確かに不満はないかも知れないのですが、
現実的にはいろいろと障害が発生することもあります。
そんなときにGUIだけだとエラーメッセージを見ることができなかったりして、
「あーぶっこわれたから全削除しよう!」
と一気に破壊欲求が吹き出してしまうことがあります。
実は冷静に見てみたらその環境だけ破棄すればよかっただけだったり、
ローカルのなにかしらのファイルが壊れてたりしただけだったりしても、
よくわからないので全削除したくなります。
一応、黒い画面に慣れておけば別にAnaconda Navigatorが無くても、
同じことをコマンドライン上から指示することはできます。
実際に開発するとなるとやはりいろいろとGUIだけだと困ることもあります。
ですから、良いところを活かしつつコマンドにも親しめると良いと思います。