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プログラミングは無理して学ぶこともないと思う

タイトルの通り、もしプログラミングをすることが「ちょっと苦手」と感じたら、
無理しないことです。

プログラミングスクールや独学するくらいならまだしも、
仕事にしよう、フリーランスエンジニアになろう、
とまで思うのはちょっと早いかもしれませんという話です。

たまたま、IT用語で理解ができないときにお世話になっている、
『「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典』ブログから引用します。

 

もし仕事にしたら、その「楽しくないこと」を、ずっとやり続けることになります。
それって、嫌な上司にペコペコしてストレスを溜めるのと何か違いますか?

それに「さぁ!仕事としてやるぞ!」となったときの競争相手は、プログラミングが楽しいと思っている人たちです。
そんな人たちと張り合わなくてはいけません。
かなり大変そうじゃないですか?

本当に、本当に、本当に、疑問なのです。
「楽しくないなら、なんでやるんだろう(--?」って。

https://wa3.i-3-i.info/column56.html

 

本当にそのとおりなんですよね。

プログラミングってその、JavaとかPythonとかそれを打ち込む、
教科書どおりに書いていくことが楽しい。

わけありません。

何か作りたいものを実現するためのものすごく地道な過程から生まれる、
できたときの爽快感がプログラミングを楽しくするのです。

プログラミングを何のためにやるのか自分でもわからず、
求められるがままにコマンドを叩いているエンジニアはたくさんいます。
コンピューターが好きでもプログラミングが好きかどうかはわからないんです。

コンピューターが好きでも必ずしも仕事としてのプログラマができるかどうかは別の問題です。

 

憧れのエンジニアになれる唯一解は存在しない

プログラミングというのが、自力で何らかのアプリ開発ができることだと定義するなら、
これはゼロから始めるとしたらものすごく大変なことです。

しかし、実際はアプリ開発をするとしてもほとんどのやり方はWeb上に答えがあります。

つまり、現実のプログラミングはインターネット上にある答えを、
拾い集めながら自分の作りたいものをなんとかこしらえる感じです。

もちろん、大規模システムや金融系のシステムの答えはあまりインターネットに落ちていません。
秘伝のタレみたいなコードを使って脈々と受け継がれているシステムもあります。

でも、みなさんがそこを目指してプログラミングを学ぶってことはありませんよね。
だったらどういうエンジニアになりたいかを先に考えて行動しないといけません。

そこで問題になるのはそもそもエンジニアといっても、
プログラミングをするエンジニアを目指すのかということです。
人との関わりが得意なのに無理にコンピューターと向き合う必要は全くありません。

「日本にデジタル人材が少ないから自分もプログラミングを頑張ろう!」
と考えるのはとても立派ですが、そこに自分を合わせる必要はないです。

すぐにその面白さがわかるという人は才能があったとしか思えません。
私は小学生の頃からアプリを作ったりしてきましたが、
そこまでずっと決して楽しくはないなと思っていました。

できることと好きになれるかはまた別です。
やっぱり、どう生きたいかを考えて、
プログラミングが自分に必要かを考えたほうが良いと思います。

 

プログラミングより問題への取り組み方が大事

ここでいう役立つというのは必要とされる仕事においてのはなしです。
残念ながら、今ほとんどのエンジニアは力を活かしきれてません。

理想的なエンジニア像はもっと崇高なはずです。
経営判断に資するとか、これまでに存在しない革新的なシステムとか、
そういう大きな価値を生み出せる力があると信じられてきたはずです。

でも、ちょっと考えてみてください。

そういうビジネスに貢献するようなシステムを考えるために構文や簡単なアプリが作れる、
プログラミング「スキル」が必要でしょうか?

自力で何らかのアプリ開発ができることをプログラミングというなら、
プログラミングができるようになる唯一の秘訣は「諦めずに調べて試すこと」だけです。

だから言語の知識があるだけでは意味ありません。
その言語で何を作りたいと思い、
完成するまで諦めずにやってみることだけに意味があります。

だからこそ、最も大切なことは、自分が作りたいものが明確にイメージできて、
人にも共有できて、コンピューターで実装できるように整えることが大切なのです。

ただそうは言っても、世の中の仕事で求人されるほとんどの仕事はスキルベースです。
業務経験とかそういうものがあったほうが簡単ですから、
「C#経験3年で〇〇できます!」と言ったほうが仕事には繋がるのは事実です

しかし、その結果として理想的な仕事をするエンジニア像からは離れていきます。
なぜならその採用基準だと単に黙々と仕事をこなしてくれる、
労働力としてしか見れなくなるからです。

 

仕事にするなら自分が少しでも楽しめそうなものを

もし、今プログラミングがあまり好きではないと感じていたら、
とりあえず、自分ができる範囲でやってみることも大切ですが、
本当に苦痛なら違う仕事にチャレンジするのもありです。

実はプログラミングがあまり必要ではないクラウドやインフラ、セキュリティなど、
他にもコンピューター系の仕事はたくさんありますし、
セールスエンジニアという職業もあるのです。

いちばん大切なことは自分がちょっとワクワクするか、
空いた時間とか休みの日もちょっと気になっちゃうくらいの存在か、
結構単純にそういうところにあると思います。

プログラミングができるからそれで生活できるということはまずありません。
自分がどういう仕事で対価を頂けるか、その相手を見つけられるかが大切です。

やっぱり仕事でも興味が湧くくらいのものであったほうが良いと思います。
プログラミングも自分に作りたいものが出てきたとき、
それを自分でやろうと思える瞬間がきっと来ると思います。