メニュー 閉じる

誰も知らない!無料で使える新規事業アイデア発想法

「社長から新規事業を任せたと言われたけど…」

 

新規事業は会社の長期的な事業の柱となるビジネスの種を作る重要な仕事ですよね。
しかし、新しいことをするというのはサラリーマンにとって最も難しいことかもしれません。

そんなときは、アイデアのフレームワークを使ってアイデアを出してみましょう。
この時、絶対に成功させてやるという気持ちは忘れないでくださいね!

経営者であれば失敗することは当然念頭に置いて依頼しているものです。
結果がどうなろうとあなたにやりきってくれることを期待してお願いしているのです。
だから、遠慮なく思う存分に会社を成長させるアイデアを考えて良いのです。

今回はそんな新規事業のアイデア創出に役立つ考え方とツールについてご紹介します。

 

新規事業アイデアはまず◯◯を知ることが重要

新規事業アイデアを考える際にまず何をしたらよいかと考えますよね。

画面の前のあなたは、インターネットを使って情報収集していると思いますし、
知人やお客様に話を聞いてみたり、周囲を観察したりしてみるのも良いでしょう。

しかし、それらの行動は実はもう少し後で取り組むべきことです。

もし、あなたが企業のサラリーマンで新規事業担当者に任命されたなら、
事業開発部門に配属されたなら、まず取り組むべきことは「自分達を知ること」なのです。

そんな、アタリマエのことをと思わないで下さい。
自分が経営者だったとしてどうして新規事業をあなたに依頼するのか?
なぜ自分が選ばれたのか?何を期待しているのでしょうか?

すべては自分たちから生まれます。
だからこそ、長期的に成功するためにはどうして自分がやるべきなのかを考える必要があるのです。

そうは言ってもゼロから強みを見つける必要は全くありません。

会社であれば必ず現時点での事業ドメインを持っています。
その事業がビジネスとして回っているからこそ、利益を上げ、従業員に給与を支給できます。
「なぜ、今会社が回っているのでしょうか?」

もしかすると、現時点では主力の事業が傾いて赤字決算を出しているかもしれません。
それでも、「どうして、これまでうまくやっていくことができたのでしょうか?」

この問に答えられれば自分たちのことがかなり理解できています。
もし、あなたが起業家志望の若者であるならば、
「なぜ、自分は起業したいと考えたのか?」考えてください。

サラリーマンとして新規事業に取り組む時は、必ず自社のドメインを理解して下さい。
経営判断で新規事業に取り組んでいる以上は、その会社である理由が必ず必要になるからです。
実際に事業を回す現場の社員への士気にもつながってくる重要な要素です。

後にそれらを生かしてどのように事業を拡大していくことが可能なのかを考える際に必要なのです。
一見して大したこと無いような強みであっても使い方によって大きな力になるのです。

フリーランスや自営業者、起業家であれば自らの強みを理解して下さい。
サラリーマンとは異なり、自分の意志ですべての選択肢を選ぶことができる立場は、
一見何でもできそうですが、実は武器の少ない個人が実行するのは大変むずかしいことです。

でも、手に職を持っていたり、代々自営業として事業を営んできたのであれば、
それであなたが生活していることを持ってそれはれっきとした一つの強みとなります。
何より、自分の最も思い入れのある仕事を拡張していくことが1番の原動力になります。

 

最初からアイデアに価値があるかなんて考えるな!

具体的なアイデアの出し方については、良い方法がありますので後ほど紹介します。
その前に、新規事業のアイデアを考えていて多くの人が陥りがちな罠について紹介します。

アイデアを出すことに満足してはならないということです。

アイデアと言ってもいろいろなアイデアがありますが、何となく思いついたアイデアというのは、
大切なひらめきではあるのですが、価値があるかというと必ずしもそうではありません。
自分の強み、ビジネスの原動力を無下にしてアイデア出しをしても価値がないからです。

だからこそ、先程ご説明した自分たちを知ることというのが大切になってきます。
自分の強みと熱意、そしてアイデアが噛み合わさって初めて意味のある概念ができます。

実は、アイデアにほとんど価値がない理由は以前別の記事でご紹介したことがあります。

アイデアに(ほとんど)価値はないと考える3つの理由

この記事では以下の3つの理由でアイデアだけでは価値がないことを論じています。

  1. 同じアイデアを思いつく人はたくさんいるから
  2. アイデアは実現することが一番むずかしいから
  3. アイデアは磨かれて世の中に広まっていくものだから

アイデアは新規事業の大切な種ではありますが、アイデアを考えることは手段です。
つまり、自分がアイデアを思いついたからと言って悦に入るのは大きな過ちです。

これからご紹介するアイデア創出法を通して、多くの方が自分のアイデアに気づきますが、
その際も忘れてほしくないのは、常に「自分が取り組むべきアイデアか」ということです。
その「すべき」は置かれている状況によって異なるのです。

具体的に説明するとサラリーマンの新規事業担当者であれば、自分の理想や家族の思いではなく、
「会社としてその新規事業に取り組むべきか」ということが判断基準になります。

起業家志望の若者であれば、何年間も周囲の就職した友人より収入が少なくても、
「それが自分にとって取り組むべき課題であり、解決したいと思えるか」で決まります。

これらはその当事者の状況によって取るべき判断基準が違うのですから、
たとえ同じアイデアから、新規事業をやろうとしたとしても、
すべての会社や人にとって価値あるアイデアかどうかはわかりません。

逆に言えば競合がやめた事業であっても自分の会社にとってはあり得る可能性がありますし、
他の企業が成功した事業であっても自分の会社はうまく行かないこともあります。

だから、誰かが成功したとか失敗したという事実は、自分にとって参考にできる面もあれば、
参考にならない面もあるので注意深く、その原因と自分への当てはめを行うことが重要になります。

 

おすすめの新規事業アイデア出しフレームワークは?

ようやく、具体的なアイデア出しの方法についてご紹介しますね。
最も有名なものは「ブレインストーミング(ブレーン・ストーミング)」という手法です。

ブレインストーミングはお題に対して、集団でアイデアを出し続ける方法です。
多くの場面で使われるこの手法ですが、意外と知られていないブレストの4原則をご存知でしょうか?

  1. 判断・結論を出さない
  2. 粗野な考えを歓迎する(奇抜でユニークなアイデアを歓迎)
  3. 量を重視する(質より量)
  4. アイデアを結合し発展させる(便乗する)

ブレインストーミングはこの4原則を守った上で実施することで、
独創的で自由なアイデアを生み出す有名な方法です。

しかし、このブレインストーミングにも欠点があります。
それは、「お題が予め誰かによって決められているということ」です。

新規事業のアイデア出しでどのように問題なのかご説明しましょう。
例えばですが、新規事業のお題を社長が決めていたとしたらどうなるか想像できますか?

「AIで新しい事業を作って欲しい」
「フィンテック分野の新規事業をリードしてほしい」

こうした要望はよくあることだと思いますが、お題に従った結果事業は失敗します。

なぜなら、こうしたお題が出された時点で必ずプロダクトアウトになるからです。
プロダクトアウトとは、作り手の理論や計画を優先させるという意味です。

誰も求めてないけれど社長がやれというから無理矢理にAIやブロックチェーンを使って、
なんらかの新規事業を計画して、とりあえず概念実証までやってみましたというケースです。

これは大企業であれば「新しい事業に取り組んでいます!」というポーズとして有効ですが、
本当に新規事業としてビジネスを作るのであれば、
ましてや起業家として貴重な人生の時間を使うのであればそんな暇はありません。

そこで、アイデア出しのフレームワークとしておすすめしている方法があります。
それが「バグリスト」というアイデア発想法です。

バグリストは一人でも、どこでもできるアイデア出しの手法です。
具体的には、紙とペンを用意して、以下の手順によって実行します。

 

  1. 紙かノートを用意して、タイマーを10分間にセットする
  2. 不愉快なこと、出会った嫌なこと(バグ)を、ジャンルや新旧こだわらず、とにかく書き出す
  3. タイマーが10分経ったと知らせたら、手を止める
  4. 終わって気分がいくらかすっきりしたなら、それを味わう
  5. 問題解決に取り組む気概まで生まれてきたなら、
    今つくったバグリストか、これまでに書き溜めたバグリストを眺めて、
    1つか多くても2つ選び、その不愉快を改善/解決することを考えてみる。

 

この方法は読書猿さんの書籍「アイデア大全」で1番冒頭で紹介されている発想法です。
利点としては、一人でもできるということ、そして準備が不要だということです。
そして、ブレインストーミングのように人の目を気にしなくても良いですし、
社長やリーダーによってお題を指定されなくても、自分だけで完結させることができます。

そして、実はこのバグリストのフレームワークはWebで無料で公開されています!

HiramekiというWebアプリを使えば、自分の好きなときに好きな場所で、
ブラウザ上からバグリストを作成することができます。

また、ルームのURLをシェアすることで複数人でバグリストを作成できたり、
本来は10分間書き続けなければならないところ自分で1分から10分まで選択できる機能もあります。

アイデア出しのプロセスはバグリストさえあれば十分に検討することができるでしょう!
具体的なHiramekiの紹介は以下のページをご参照下さい。

アイデア創出ツール「Hiramekiバグリスト」をリリース

新規事業のアイデア創出を無料で手伝うアプリHiramekiはこちら

https://hirameki.cocolofun.com/buglist/

シリコンバレー流バグリスト活用法についてはこちらの記事でもご紹介しています。
また、Hiramekiを活用した新規事業創出支援サービスを提供しています。
お気軽にお問い合わせください!

人生を創造的に変えるバグリストの魅力と簡単なやり方

個人の方は「個人」とご記入ください